『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけかた』を読みました。
本書を読めば、感情的に任せてではなく、体系的に「本当にやりたいこと」を見つけることができます。
著者の八木仁平さんは、自己理解の手法を発信する講演をおこなったり、自己理解メソッドに関するブログを運営していらっしゃいます。
そのおかげで、年間200人がやりたいこと探しを終わらせ、夢中な自分で生きる人生をスタートさせているそうです。
では、私たちはなぜやりたいことを見つける必要があるのか、そして本当にやりたいことをどうやって見つけることができるのか、本書の内容を要約して読んだ感想とともに紹介します。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
著者:八木仁平
出版社:KADOKAWA
出版年:2020年5月
なぜ「やりたいこと」を見つける必要があるのか
本当にやりたいことを見つけられない場合、自分の中のエネルギーを向ける方向が分散し、成長するのもお金を稼ぐことも中途半端になってしまうそうです。
本当にやりたいことを見つけることで、エネルギーを向ける方向を定め、成長し続ける無限ループに入ることができると著者は言います。
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』よりやりたいことがある人とない人の違い
- 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』より成長の無限ループ
- 自分のやりたいことを学び成長する
↓ - 学んだことを人に提供、お金と感謝を受け取る
↓ - お金を学びに投資
↓ - 成長したスキルでより高い報酬を受け取る
本当にやりたいことを見つけることで、「成長し続ける」無限ループに入ることができます。
やりたいことの見つけ方
著者は本書の中で、本当にやりたいことの見つけかたの手順は3つだけだと言っています。
その3つの手順はこちら。
- 大事なこと(価値観)を見つける
- 得意なこと(才能)を見つける
- 好きなこと(情熱)を見つける
本書には、「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」を明確にするための30の質問がそれぞれ掲載されていて、これらの質問に答えていくことで「本当にやりたいこと」とその「実現手段」が見えてくるような構成になっています。
1、大事なこと(価値観)の見つけ方
大事なこと(価値観)とは、
- 働きかたを決める上で最も重要なこと
- どのような状態でいたいか
- 何のために働くのかの答え
- 人生の目的は何かの答え
だと筆者は言います。
大事なこと(価値観)を見つけるための質問として、このような質問が掲載されていました。
こういった質問に30こ答えていくことで、自分にとっての大事なこと(価値観)が見つかります。
2、得意なこと(才能)の見つけ方
著者は、才能を、実は100%全員が持っているのに気づいていない得意なことと定義しています。
- やっていて心地いいこと
- 頑張らなくても無意識にやっていること
- ストレスがないので夢中になりやすいこと
- やっていると自分でいられる感覚があること
- 仕事でなくても普段から自然とやっていること
- 他の人に対して、「何でこんなことができないの?」と思うこと
こういったことが、得意なことなのだそうです。
注意しなければならないことは、得意なことはスキルや知識とは違うということです。
スキル・知識→後で身につけられるもの、特定の仕事で使える能力
得意なこと→生まれつき持っていてどんな仕事にも使える能力
見つけるべきは、スキルや知識ではなく、得意なこと(才能)なのです。
得意なこと(才能)を見つけるための質問として、こんな質問がありました。
これまで周りの人から「ありがとう」と感謝されたことは?
具体的に教えてください。
そこからわかるあなたの得意なことは何ですか?
こういった質問に30こ答えていくことで、自分にとっての得意なこと(才能)を見つけます。
3、好きなこと(情熱)の見つけ方
著者は自分が興味を感じて、これに関わっていたいという情熱をそそられる分野のことを好きなことと呼ぶといっています。
具体的には、
- 情熱を持ってずっと成長し続けていけること
- 興味があってもっと知りたいと感じること
- 関わるだけで面白いので、「これが本当に仕事でいいの?」と感じること
- 「何で?」「どうすれば?」などの問いがわいてくること
などのことです。
好きなこと(情熱)を見つけるための質問として掲載されていた問いを1つだけ紹介します。
これまでどんなことに人よりお金を使ってきましたか?
そこから分かるあなたの好きな分野は何ですか?
こういった質問に30こ答えていくことで、自分にとっての得意なこと(才能)を見つけます。
感想、まとめ
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけかた』から本当にやりたいことを体系的に見つける方法を紹介しました。
まとめると、本当にやりたいことを見つける方法は、下記の3つの手順で可能だということでした。
- 大事なこと(価値観)を見つける
- 得意なこと(才能)を見つける
- 好きなこと(情熱)を見つける
私も、本書を見ながらそれぞれ30の質問に答え、価値観、才能、情熱探しをしてみました。
計90この質問に回答しなければいけないわけで、答えるのが難しい質問や周囲の人に尋ねなければ回答できない質問もあり、なかなか大変でした。
大変だからこそ、回答を終えて、明確になった「やりたいこと」に信頼感を抱きました。
興味のある方は本書を読んで、やりたいこと探しをしてみてはいかがでしょうか。