インターネット上で文章を発信し、ビジネスに繋げている人も多いのではないでしょうか。
では、ネット上で売れる文章書くにはどうしたらいいのでしょう。
その方法は大きく分けて2つあります。
本書では上記に挙げた2番目の内容、「言葉に人間性をのせる」ことで「自分という人間で選ばれる」文章の書き方が解説されています。
この書き方のポイントは「売れる」書き方ではなく,「売れ続ける」文章の書き方だということです。
インターネット上で商品やサービスを売っている人だけでなく、文章での発信力・影響力を強めたい人にも有益な内容となっていました。
では「自分という人間で選ばれる」ために具体的にどんな文章を書いたらいいのでしょうか。
言葉に自分らしさをのせて文章を書くことのメリットを含めて、本書の内容をご紹介します。
言葉に自分らしさをのせることのメリット
言葉に自分らしさをのせて文章を書く手法とセールスライティングの手法、一番の違いは、商品やサービスが売れ続けるか否かということです。
言葉に自分らしさをのせて文章を書く手法だと、以下の理由で商品やサービスが売れ続けるようになるといいます。
売れ続ける文章を書くには「買ってもらうこと」を目指すのではなく、お客様に長く愛される人や会社になることが重要だということです。
自分らしさをのせた文章の書き方とは
自分らしさをのせた売れ続ける文章を書くために、誰に、何を、どうやって文章を書けばいいのでしょうか。
それぞれ詳しく解説していきます。
誰に対して書くのか
著者は、誰だって自分にしか書けないことがあると言います。
まず、これを伝えたい!ということを明確にしましょう。
ノートに書き出してみてもいいですね。
それから自分が発信することで役に立ちたい人、助けたい人を具体的に設定します。
お客様は商品やサービスを欲しいのではなく、不(不安・不満・不便)を解消したい、自分の興味・関心を深めたいからお金を払うのです。
それを忘れないようにしましょう。
何を発信するのか
誰に対して発信するのかを決めたところで、自分が伝えたいことを相手が求めることに変換する作業が必要です。
発信する内容は
- 相手にとってどういいのか(メリット)
- それで相手の未来がどう変わるのか(ベネフィット=未来の幸せなシーン)
これらのことを書きましょう。
伝えるべきは「ビフォーアフターの変化」であり、「何をするか」ではありません。
どうやって発信するのか
「どうすれば売れるか」よりも「どうすればお客様と繋がっていられるか」を考える方が重要です。
自分らしさをのせた文章を書いてお客様と繋がり続けているためには、日々の出来事をすべてコンテンツにする必要があるそうです。
商品やサービスを作ってからどう売るかでは遅いのです。
人が夢中になるのは、成長するストーリーです。
芸能人のようにドラマチックな人生でなくても、自分自身の変化の過程を見せていくことが「この人を応援したい」という気持ちをもたらし、ひいては「自分という人間で選ばれる」ことに繋がります。
まとめ、感想
お客様に長く愛される人や会社になって売れ続ける仕組みをつくるには、
ことで可能になるということでした。
著者は
「自分のファン」を作っておいてから、そこにいる人が必要としているものを「最適な価格で、最適な方法で」売れば間違いなく売れます
と語っています。
自分らしさを言葉にのせることが売れ続ける文章になる第一歩ということなら、まずは自分がどういった人間なのかを知る必要がありそうです。
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商品やサービスを売ることを出発点にするのではなく、発信者として、自分の経験や立ち位置から何を提供できるのかを考えることが長く売れ続ける文章を書くコツだということがわかりました。
どちらかというと、物を売るための文章の書き方というよりは、文章で発信力・影響力を強めたい人向けの内容だったように思います。
興味のある方はぜひ読んでみてください。