最近人気の韓国エッセイの中でも、2019年のベストセラーにランクインするほど一際人気なのが『私は私のままで生きることにした』です。
人気𝐾-𝑃𝑂𝑃グループ、𝐵𝑇𝑆のジョングクも読んでいる本として話題にもなりました。
本書は、言葉と可愛らしいイラストで、自分らしく生きるための70個のヒントが書かれています。
今回は、本を実際に読んだ上で、特に印象的だった10個を抜粋・要約してご紹介します。
これを読めば、ちょっとだけ、自分らしく生きれるようになるかもしれません。
韓国エッセイ『私は私のままで生きることにした』から学ぶ自分らしく生きる10のコツ
1、意地悪な相手にやさしくする必要はない
人と関わって生きているかぎり、意地悪をしてくる人は必ずいるものです。
そんな人は、自分の抱えている問題を他人に意地悪することで解消しているのかもしれません。
意地悪をしてくるのが頻繁に関わる人だと、ひどい目にあわされながらも反抗できずに、ただしたがってしまうこともあるかもしれません。
そんな時に一番心の傷として残るのは、意地悪をされたという事実よりも、それに屈した自分自身。
あなたのことを尊重してくれない相手には、黙って頭を下げるのはやめましょう。
2、特別じゃない自分を受け入れる
子どもの頃はヒーローやヒロイン、テレビで活躍する芸能人に憧れて、自分もきっとあんな風になるんだと思っていませんでしたか。
でも、大人になって、自分が特別な存在だと思える人生を送っている人はどれだけいるでしょう。
現実が子どもの頃の理想とは違って、平凡な取るに足らない日常を繰り返しているように感じられても、がっかりする必要はありません。
特別ではない人生でも、できることはたくさんあります。
自分の平凡さを認めて、その中で自分の人生を満たすことに注力しましょう。
3、自分が輝ける場所で生きる
人より「簡単に」出来ること。
それが才能なんだと著者は言います。
芸術的なものや特別なものでなくてもいいので、自分の才能や長所をよく理解し、その才能を発揮できる職業を選びましょう。
4、問題を抱えながら生きる方法を学ぶ
生きていれば誰でもトラブルに直面することはありますし、その解決方法が見つからない時も実は多いものです。
解決できないトラブルや不幸を抱えていると、人生を投げ出してしまいたいとさえ思う日もあるでしょう。
それでも、その苦しみも抱きしめながら、一緒に生きていく方法を学びましょう。
あなたにとって唯一の、かけがえのない人生だから。
5、しんどい時にはしんどいと言おう
しんどいのにしんどくないふりをして、感情をごまかしていると、自分に対する感覚が鈍くなります。
しまいに自分の限界が来てもそれに気づかずに、エネルギーが底をついて、気づいた時には取り返しがつかないことになってしまうかも。
だから、やるべきことが多すぎたり、責任感に押しつぶされそうになったり、わけもなく涙が溢れそうになる時は、「しんどい」と言いましょう。
もう少し自己中心的になっても、もう少し無責任になっても大丈夫。
6、寛大な個人主義になろう
日韓の共通点の一つに、経済水準は高いのに幸福度が低いという点が挙げられます。
両国はどちらも集団主義的。
集団の和や目標を、個人の自由よりも優先する傾向にあります。
そのせいで、必要以上に人目を意識し、緊張や不安が生まれているように感じます。
他人の人生に過度な関心をもたず、干渉しないようにしましょう。
そして、他人の反応に敏感になりすぎないように。
一人ひとりの生き方と価値観を認め、共に生きる方法を学びましょう。
7、我慢すべき時は我慢する
職場の人権関係の悩みで退職を考える時があるかもしれません。
退職するかしないかは、もちろん自由。
彼らを許す必要はないし、笑顔を見せる必要も、もちろんありません。
だけど、あなたにとってその場所が必要なら、我慢しましょう。
我慢することは、恥ずかしいことでも、情けないことでもありません。
その人よりも、自分が大事なだけです。
8、身軽に生きよう
- まだ起こっていないことへの心配
- 人生を重くする不必要な欲望
- 恥じる必要のない恥
- 疲れるだけの過剰な関係
こうしたものにサヨナラを。そうすれば自由になれます。
旅と同じように、生きるのに、そんなにたくさんの荷物はいりません。
人生は短くも長い。
できるだけ身軽に生きないと、疲れてしまいます。
9、みんなが勝手にそれぞれ幸せになる
プロポーズの言葉の定番は「幸せにします」だったりします。
もしくは、子どもが幸せになる姿を見てこそ、自分も幸せになれるという親もいるでしょう。
でも、相手の幸せは、自分がなんとかできる問題の範囲外。
幸福とは、各自が責任を負うべきものです。
結局、あなたが行うべき最善のことは、自分の幸せに責任を負うこと。
だからみんなそれぞれ勝手に幸せになりましょう。
10、幸せは人生の目的じゃない
アリストテレスは、人生の目標を、幸福にあると規定しました。
でも、人間の原始的な感情は、喜び、怒り、嫌悪、恐怖、悲しみ、驚きの6つだと言います。
どうして肯定的な感情が一つしかないのでしょう。
人生に憂鬱と悲しみがあるのは自然なことです。
その時間がなければ、幸福が何なのかを知ることもできません。
人生の目的が幸福にあるという考え自体が大きな錯覚なのではないでしょうか。
“人生の目的はいつも、人生それ自体にある“
そう心得ておきましょう。
まとめ
韓国エッセイ『私は私のままで生きることにした』から学ぶ自分らしく生きる10のコツを紹介しました。
まとめると、著者は自分らしく生きるために大事なこととして3つ挙げています。
『私は私らしく生きることにした』が提案する、自分らしく生きるために大事なこと
- もっと自分自身に目を向ける
- 不当や侮辱や不安に対して堂々と立ち向かう
- 自分と他者のために、自分の役割を果たす
生きづらさもあるこの社会の中で、1日1日を懸命に生きる、平凡で普通、それでいて特別なすべての人たちに、読んでみてほしい1冊です。
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