
韓国エッセイの『すべての瞬間は君だった』を読みました。
久しぶりに、これほどストレートであっまい文章を読んだなという気がします。
人に対して強く想いを抱き、自分の感情を揺さぶられた経験のある人には、本書の中に刺さる言葉がきっと見つかることでしょう。
人気ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?」の中で主人公の愛読書としても登場し、舞台化もされるなど、韓国で大ブームを巻き起こした本書。
本書の中の名言を含めたあらすじと読書感想をご紹介します。
『すべての瞬間が君だった』のあらすじ
𝟣編𝟣ページ、もしくは見開き𝟣ページほどの詩のようなエッセイのような短い文章が、淡い色合いの優しい雰囲気の挿絵とともに納められています。
すべての文章が、「ぼく」から「きみ」宛ての言葉として書かれています。(※一編だけ「あなた」宛てがありました)
「きみ」は大切な人のこと。
愛する彼女であったり、友達や家族、読者、時には自分自身だったりもします。
ぼくときみの関係が、お互いしか必要ないくらいにいい瞬間の感情も、すれ違いギクシャクしている瞬間の感情も、離れた後でもふと心奪われてしまう瞬間の感情もセキララに描かれています。
本書から、わたしが名言だと感じたいくつかの文章を紹介します。
『すべての瞬間が君だった』の名言
自分を心から好きになる方法
今、きみを苦しめていることに
あまり執着しないでほしい。心から思っているわけじゃない言葉を
むやみに口にしないでほしい。自分の真価をわかってくれる人たちに
たくさんの感謝を伝えてほしい。それが、自分を心から愛する方法だよ。
愛
ほんとうに愛らしいね、あなたは。
それ以外の言葉を
あえてつけ加える必要はないよ。
すべての瞬間がきみだった
ぼくのすべての瞬間はきみだった。
愛していたときも
傷ついていた時も
別れた瞬間もきみはぼくの世界であり
すべての瞬間だったぼくはもうきみなしでは
今までの人生を
説明できないかもしれない。
感想、まとめ
韓国エッセイ『すべての瞬間が君だった』をご紹介しました。
実は本書を読んでみて、心の内をとてもストレートに表現された「ぼく」の言葉に、大人げないな、共感できないなと感じたところもありました。
しかしそれ以上に、相手を大切に想う感情を表した美しい文章に、キュンとしたりあたたかい気持ちになることが多かったです。
いくつかの文章を名言としてご紹介しましたが、𝟣冊の中で𝟤人の関係の変化を追うように順番に収録されているからこそ、伝わるものもあると思います。
興味のある方は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
(※𝖠𝗆𝖺𝗓𝗈𝗇の商品ページで数ページ試し読みすることもできます→コチラ)
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