小説以外

【書評】あらゆる病気・老化の原因は炎症だった。池谷敏朗著『体内の炎症を抑えると、病気にならない!』要約、感想

体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! : クスリに頼らず全身の臓器を元気にするコツ 』を読みました。

本書は、多数のテレビ番組でも活躍する内科・循環器科の専門医、池谷敏朗先生の著書。

なんとなく続く不調を改善したい、そんな思いを持つ人に対して書かれた本でした。

そもそも炎症とは?体の炎症を抑える解決策とは?といった本書の内容を紹介します。

『体内の炎症を抑えると、病気にならない!』の概要

人は、炎症によって老いていきます。(p1)

老化だけではなく、糖尿病、がん、うつ、アルツハイマー型認知症、アトピー性皮膚炎といった現代人に増えている病気にも、「炎症」という共通の原因が隠れている。(p2)

このことが研究によってわかってきているそうです。

著者の池谷敏朗先生は本書の中で

病気・老化の原因を根本から絶つ絶対的方法、それが体内の炎症を抑えることだと言っています。

炎症とは

赤み、発熱、腫れ、疼痛。この4つが炎症の4主徴と呼ばれるものです。

本来、炎症は身を守るために必要な治療、免疫プロセスの過程で起こるもので有害なものではありません。

しかし、なんらかの問題があり、炎症が慢性的になった時、免疫系の暴走が始まり身体へ攻撃を始めます。

この本で語られる抑えなければならない炎症とは慢性炎症のことを言います。

そして、慢性炎症は飛び火します。

例えば、歯周病がきっかけで糖尿病になりやすく、またその逆もあります。

これは炎症を引き起こす物質が、血流に乗って全身を巡ることが理由として考えられるそうです。

炎症の原因

・乱れた生活習慣やストレス、喫煙の習慣

・歯周病

・肥満

・免疫システムの病気(関節リウマチやクローン病など)

・加齢

これらが慢性炎症の原因として考えられます。

炎症を抑える解決策

「炎症を抑える食生活の工夫をする」

・肉と魚をバランスよく食べる

・オメガ3系脂肪酸(アマニ油やエゴマ油などの炎症を抑える油)を積極的に摂る

・トランス脂肪酸(マーガリン、インスタント食品など)、酸化した油を避ける

・野菜を多く食べる

炎症を抑える生活の工夫をする

・軽い運動をする

・禁煙をする

・ストレスをためない

まとめ&感想

本書を読んでみて、「なるほど、なんとなく長い間感じていた体の不調は炎症が原因だったかもしれない」と思いました。

自らの体調と照らし合わせながら読み進めていくと、心当たりがあって納得がいく内容でした。

解決策は聞きなれた健康法という印象をうけました。

結局はこういうことなんですね。

ストレスをためず、適度な運動と、良質な食事。

健康でいるためにあっと驚く革新的な解決法なんてものはなく、日々の生活を整えることが大切だということでしょうね。

池谷敏郎先生は本書の他にもこのような著書があります。

<関連記事>

【書評】病気を治すのに医者は必要ない。 『医師や薬に頼らない!すべての不調は自分で治せる』の要約、感想
【書評】病気を治すのに医者は必要ない。 『医師や薬に頼らない!すべての不調は自分で治せる』の要約、感想

医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる 作者:藤川 徳美 発売日: 2019/12/20 メディア: Kindle版 著者は広島で精神科の院長をしている藤川徳美さんです。 うつ病をはじめとし ...

続きを見る

スポンサーリンク

-小説以外,