韓国エッセイ、チョン・スンファン著『自分にかけたい言葉〜ありがとう〜』を読みました。
本書は、韓国で2016年6月に発売されてから累計30万部以上を売り上げ、その年の「最高の書」に選ばれました。
韓国芸能界にも本書のファンは多く、
SEVENTEENのユン・ジョンハン
GOT7のパク・ジニョン
WINNERのソン・ミンホ
APINKのイ・ボミ
FTILANDのイ・ホンギ
「愛の不時着」でイ・ダヘを演じたソ・ジヘ
「ヘチ」でパク・ムンスを演じたクォン・ユルなど、
多くのKーPOPアーティストや俳優たちが本書を読んで感銘を受けたと語っています。
何となく疲れたな、しんどいなという気持ちになった時に、寄り添ってくれる癒しの言葉が収められている本書。
その内容と感想をご紹介します。
『自分にかけたい言葉〜ありがとう〜』内容紹介
不安に押しつぶされそうなとき、
心が折れそうなとき、
人生を頑張りすぎている方に贈る
世界一温かい気持ちになれる詩とエッセイ版元ドットコムより
何となく気持ちが乱れた時に、心をニュートラルに戻すヒントが書かれています。
人とは「狭く深く」付き合うべきか、「広く浅く」付き合うべきか
著者が友人と話していて、人間関係を築く際は「狭く深く」付き合うべきか、「広く浅く」付き合うべきかという議論になったエピソードが紹介されています。
著者と友人の結論は、
広く付き合おうが狭く付き合おうが、重要なのは深さじゃない。
大事なのは相手に誠意を持って接すること。
一番大事なのは、相手に対する自分の気持ち。
というものでした。
誠意は伝わる。
真心をもって接した人とは、長く健やかな関係が保てると言っています。
自分自身に心からのいたわりの言葉を
人間関係で最も大切なことが誠意を尽くすことであるなら、自分にも、誠意を込めた言葉はきっと届くはず。
人のために掛けてきた労りや慰めの言葉。
今は、自分自身が一番必要としているんじゃないでしょうか?
大丈夫?
お疲れ様!
頑張ったね
自分自身に伝えてみましょう。
誠心誠意、心を込めて。
感想、まとめ
本書は、自分自身に対して、心を込めていたわりの言葉をかけてみようという内容でした。
数冊の韓国エッセイを読んできましたが、直情的な他のエッセイに比べて、大きな感情を少し抑え目にした、穏やかな文章だと思いました。
忙しい毎日の中、ふと1人でコーヒーを飲める時間ができた時、カフェに持っていきたくなるような本です。
寝る前に読んでも、ぐっすりと穏やかに眠れそうです。
読みながら大きく感情を揺さぶられるというよりは、じわじわと染み込んでいくように効いてくる優しい言葉たちでした。
著者のチョン・スンファンさんは、SNSを通して美しい言葉と心温まるストーリーを綴っていて、本のセラピストと言われているそうです。
あなたも本書で言葉のセラピー、受けてみませんか?
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