本屋大賞ノミネート作品の10作品をすべて読破しました。
ということで、大賞を含めた上位3作品を予想していきます。
個人的なおすすめ作品BEST3もご紹介しますので、未読の方は参考にしてみてください。
ではさっそく予想を発表していきます!
追記:2021年4月14日、本屋大賞が発表されました。
順位結果についてはこちらの記事をご覧ください。
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2021年本屋大賞ついに決定!順位結果を紹介します
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2021年本屋大賞、予想した上位3作品はコチラ!
わたしの予想はコチラです。
以下、順位の理由と読後感想です。
3位 青山美智子著『お探し物は図書室まで』
一風変わった司書の小町さんが活躍するハートフルストーリー。
本屋大賞は本屋さんの投票で決まる賞ですよね。
本にまつわる話ということもあって、上位に食い込むのではと予想します。
『お探し物は図書室まで』の詳しい読書感想はコチラ↓
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青山美智子著『お探し物は図書室まで』呉宮堂のハニードームというお菓子は本当にあるの?
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2位 加藤シゲアキ著『オルタネート 』
NEWSの加藤シゲアキさんによって書かれ、直木賞ノミネート、吉川英治文学新人賞受賞と話題性抜群の本書。
決して話題が独り歩きしているわけではなく、中身もちゃんと面白い。
吉川英治文学新人賞を受賞しているので本屋大賞も受賞ということはないと思いますが、上位には食い込むと予想します。
若い世代の読書のきっかけにと投票する本屋さんが多いのでは。
『オルタネート』の詳しい読書感想はコチラ↓
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直木賞候補作『オルタネート』、加藤シゲアキさんファンではない私の正直読書感想
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1位 町田そのこ著『52ヘルツのクジラたち』
わたしが予想する大賞を受賞する作品は、『52ヘルツのクジラたち』です!
SNSやブックレビューサイトを見ると、本書を推す声がとても多いことに気づきます。
わたし個人としてはあまり好みの作品ではありませんでしたが、読後も強いインパクトが残る内容でした。
10作品全部を読んで投票する本屋さんも、こちらの印象が強く残り投票につながるのではないでしょうか。
詳しい読書感想はコチラ↓
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町田そのこ著『52ヘルツのクジラたち』あらすじ&読書感想―孤独に鳴くクジラが魂のつがいを見つける物語。
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2021年本屋大賞全ノミネート作を読破した私のおすすめ作品BEST3
大賞予想とは関係なく、個人的なおすすめBEST3はこちらです。
以下、おすすめの理由と読後感想です。
3位 伊坂幸太郎著『逆ソクラテス 』
伊坂幸太郎作品、間違いありませんね。
安定の面白さ。
COOLな語り口で正義を熱く語る伊坂作品の作風はそのままに、全編子どもが主人公という新しい試みが加わった短編集でした。
自分の中の秘めた正義感も刺激されるような、熱い情熱がつまった作品です。
詳しい読書感想はコチラ↓
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伊坂幸太郎『逆ソクラテス』あらすじ&読書感想ー先入観で評価してくる大人たちに反旗をひるがえす小さきものたちの物語。
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2位 凪良ゆう著『滅びの前のシャングリラ』
正直言って、去年の本屋大賞受賞作『流浪の月』よりも面白かったです。
去年受賞しているので、さすがに2年連続はないだろうと大賞の予想には入れませんでした。
終末もの3大小説と言ったら、伊坂幸太郎さんの終末のフール 、有坂浩さんの塩の街と本作『滅びの前のシャングリラ』です。
間違いない。
情景描写・心理描写共に素晴らしく、著者凪良ゆうさんの圧倒的な筆力を感じました。
『滅びの前のシャングリラ』の詳しい読書感想はコチラ↓
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凪良ゆう著『滅びの前のシャングリラ』あらすじ&読書感想ー終わりが近づく世界で小さな幸せを見つける5人の物語。
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1位 伊吹有喜著『犬がいた季節』
おすすめ第1位は『犬がいた季節』です!
年代別の高校生5人の姿を、本人達と犬のコーシロー視点の両方で描いた12年間の物語。
一つの物語を主観的かつ客観的に、なおかつ点と線の時制で見せる手法によってとても深みのある作品になっています。
実はタイトルや表紙にあまりインパクトがなく期待せずに読んだのですが、中身を読んで完成度の高さに驚きました。
中身で勝負な本書。読んでみないとこの魅力はわかりません。
ぜひ読んでみてください。
詳しい読書感想はコチラ↓
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伊吹有喜著『犬がいた季節』読書感想− 三重県四日市高校の実話を基にした物語。
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本屋大賞予想BEST3&おすすめBEST3以外のノミネート作一言感想
他4作品の一言感想です。
山本文緒著『自転しながら公転する』
今年のノミネート作の中ではめずらしい長編作。
結婚や仕事の悩みをもつ30代女性のよくある話ね、となりそうなところをプロローグとエピローグがあることで新鮮な作品になっています。
まだ読んでいない人は、このいい意味での読者への裏切りを体験してほしい。
詳しい読書感想はコチラ↓
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【自転しながら公転する】あらすじ、ネタバレ読書感想。タイトルの意味は?表紙のモデルは誰?
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宇佐見りん著『推し、燃ゆ』
好き嫌いがかなり分かれるだろう作品。
レビュー投稿サイトやSNSを見ても、評価がまっぷたつですよね。
議論を呼ぶ物語というものまた面白い。
これは読んでみないと自分に合うかどうかは判断できません。
わたしはそこまで好みではなかったのですが、色んな人の感想を聞いてみたくなる、ある意味興味深い作品でした。
詳しい読書感想はコチラ↓
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宇佐見りん著『推し、燃ゆ』あらすじ(ネタバレあり&なし)と読書感想。
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伊与原新著『八月の銀の雪』
理系トリビアが含まれた短編集。
自然科学系の実用書を読んでいるようでもあり、小説を読んでいるようでもあり。
展開としては少し無理矢理かなと思った短編もありましたが、今まで知らなかった珪藻アートや地球の内側で降る銀の雪についてなど、発見が多く知識欲も満たされる小説でした。
詳しい読書感想はコチラ↓
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伊与原新著『八月の銀の雪』あらすじ&感想〜珪藻アートって何?〜
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深緑野分著『この本を盗む者は』
本嫌いな高校生が、盗まれた本を探すために様々な本の世界を冒険していくファンタジックミステリー。
少し読みにくさがありましたが、 独特の世界観があって、好きな人はかなりハマるだろうなと感じる物語でした。
まとめ
2021年本屋大賞の大賞予想とおすすめ作品BEST3を紹介しました。
まとめるとこのようになります。
ノミネート10作品すべて読んでみての素直な感想は、
なんだか生きづらい系の話が多かったな…です。
時代を反映しているのでしょうか。
読みやすくてどれも面白かったけれど、生きづらさを抱える人物が主人公の作品が多くどれも似たような印象を持ちました。
来年は読みながら爆笑しちゃうような作品がノミネートされると嬉しいですね。
笑える作品が数多く出版されるような、明るい1年になることを願います。
2022年のノミネート作一覧&順位予想はこちら↓
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本屋大賞2022ランキング一覧&ノミネート10作品各あらすじレビュー紹介
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