本屋大賞2022ランキング一覧&ノミネート10作品各あらすじレビュー紹介

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本屋大賞2022ランキング一覧&ノミネート10作品各あらすじレビュー紹介

本好きが注目する1年に1度のイベント「本屋大賞」。

4月6日(水)、本屋大賞2022のランキングが発表されました。

大賞は逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』でしたね!

本屋大賞2022の結果が気になっているという方のために、本屋大賞ノミネート10作品の順位をご紹介します。

各ノミネート作品のあらすじやレビューも紹介しますので、本選びの参考にしていただけたら幸いです。

この記事はこんな方におすすめ

  • 本屋大賞2022の発表された順位を知りたい
  • ノミネートされた本を読んでみたいけど、どれから読んでいいかわからない
  • 自分が読んだ本を他の人はどんな感想を持つのか知りたい

 

本屋大賞2022ランキング一覧

2022年本屋大賞の順位は以下のとおりです。

1位

『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬 著 早川書房

2位

『赤と青とエスキース』 青山美智子 著 PHP研究所

3位

『スモールワールズ』 一穂ミチ 著 講談社
4位 『正欲』 朝井リョウ 著 新潮社
5位 『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成 著 KADOKAWA
6位 『夜が明ける』 西加奈子 著 新潮社
7位 『残月記』 小田雅久仁 著 双葉社
8位 『硝子の塔の殺人』 知念実希人 著 実業之日本社
9位 『黒牢城』 米澤穂信 著 KADOKAWA
10位 『星を掬う』 町田そのこ 著 中央公論新社

「翻訳小説部門」順位

「翻訳小説部門」は今年1年に日本で翻訳された小説(新訳も含む)の中から「これぞ!」という本を選び投票したものです。

順位は以下のとおり。

1位

『三十の反撃』 ソン・ウォンピョン(著) 祥伝社

2位

『自由研究には向かない殺人』 ホリー・ジャクソン(著) 東京創元社

3位

『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ (著) 早川書房

発掘部門「超発掘本!」

「発掘部門」はジャンルを問わず、2020年11月30日以前に刊行された作品のなかで時代を超えて残る本や今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選んだもの。

さらにその中から、実行委員会が選出した1冊が「超発掘本!」として発表されました。

超発掘本!

『破船』 吉村昭 著 新潮文庫

本屋大賞2022ノミネート10作品あらすじ&レビュー

2022年本屋大賞にノミネートされた10作品のあらすじとレビューを本屋大賞ランキング順に紹介します。

(※本の画像をクリックするとAmazonの商品サイトへとびます。)

1位 逢坂冬馬 著 『同志少女よ、敵を撃て』

本屋大賞2022 大賞作品

著者のデビュー作にしていきなり直木賞候補になった歴史エンタメ作品。

史上初、選考委員全員が5点満点をつけて第11回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞している。

ちなみにAmazon Audible会員プラン聴き放題対象作品なので、オーディブル月定額料金1500円で他の作品とともに読め(聴け)ちゃいます。

あらすじ

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?(早川書房 HPより)

レビュー

好き歩
アガサクリスティ章満場一致で受賞、本作で直木賞候補作となったのも納得の1冊。とにかく話が面白い、これがデビュー作とは信じられないほどの完成度でした!リアルな史実を取り入れつつも、セラフィマという架空の少女の成長を描くエンターテイメント小説。家族を殺され故郷を失ったことによる敵国への復讐心が、やがて「女性を守りたい」という大志に変わっていくストーリーの流れも見事です。

戦争の生々しさと主人公の葛藤、そして周りの人間関係などが詳細に描かれており、ボリューミーだが没頭して読み込むことができるほど面白かった。最後への持って行き方もとても綺麗で、スッキリ決まっている気がする。このご時世であることも踏まえ、戦争の残酷さをあらためて感じることができた(ブクログ感想・レビュー・書評より)

2位 青山美智子 著 『赤と青とエスキース』

本屋大賞 第2位

前年の本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、青山美智子さんの作品。

絵画をキーとして繋がる5作品を収録した短編集です。

Amazon Audible会員プラン聴き放題対象作品

あらすじ

メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。

日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。

PHP研究所HPより)

レビュー

好き歩
ドラマチックなラブストーリーなのですが、後半一気にストーリーの点と点が繋がり、まるでミステリー小説において伏線を回収しているかのような気持ちよさがありました。1度読み通したらもう1度読みたくなること間違いなし。内容とリンクする表紙絵にも注目です。

青山美智子(著)『エスキース#読了 一枚の絵にまつわる連作短編集。『お探しもの〜』のようにゆるく繋がるのかと思いきや、エピローグを読み、なーるほど!それはそれは濃い愛の結びつきを感じる物語でした。青山さんの作品は“縁をつないで、円になる”そんな優しさが詰まっていると思います。(文学YouTuberベル(@belle_youtube)Twitterより)

3位 一穂ミチ 著 『スモールワールズ』

本屋大賞 第3位

第43回吉川英治文学新人賞受賞

こちらもAmazon Audible会員プラン聴き放題対象作品です。

あらすじ

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。(講談社BOOK倶楽部 HPより)

レビュー

好き歩
家族がテーマの短編集です。

ミステリあり泣かせる話ありイヤミスあり。様々なジャンルの物語を一挙に楽しむことができました!

恐るべし一穂ミチ と言う読後感。初読みの作家さんでしたけど、6篇の短編(ネオンテトラ 魔王の帰還 ピクニック 花うた 愛を適量 式日)のいずれもが心に染み入って来る。日本推理作家協会賞候補だったと言うピクニックも良いけど、私的には後半の3篇がとりわけ響きました♪ さすが直木賞候補の作品、決して明るくも楽しくも晴れやかでもない話しばかりだけど、切なくて哀しくて痛くて泣けてしまうけど、いやあ素晴らしい!(ブクログ感想・レビュー・書評より)

くわしいあらすじ&感想はコチラ↓

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4位 朝井リョウ 著 『正欲』

本屋大賞2022 第4位

第34回柴田錬三郎賞受賞作

2021年「ダ・ヴィンチ」編集者が選ぶプラチナ本 OF THE YEAR

直木賞作家、朝井リョウの作家生活10周年記念作品

あらすじ

あってはならない感情なんて、この世にない。
それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。

息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、
ひどく不都合なものだった――。(Amazonより)

レビュー

好き歩
特殊な性癖がある人たちの物語。多様性が叫ばれる現代ですが、マイノリティの中でも理解できる人たちだけを許容しているんじゃないの?と作品を通して問われているように感じました。

ただ主人公たちは特殊な性癖があるとはいえど、暴力性があるとか他者を直接的に傷つけるとか生理的に嫌悪感を抱かせるものではなかったために彼らの切実さにそこまで共感できず…。もっと生理的嫌悪感を抱かせる性癖ってあるんじゃないかなと思ったりしました(わたしの想像力が足りないだけかもしれませんが…)。

一番の気づきは、多種多様の性癖のはけ口が個人のYoutuberへ向けられているという事実を知ったことです。

鋭いナイフで胸の下を突きつけられた感覚。多様性の海があるなら僕らはそれを水面でしか捉えない。深く冷たい底にある、暗を除外する。マイノリティに理解を!と言う聞こえのいい言葉で本当のマイノリティを殺してしまう。受け入れる側の人間でありたいが為に、ジャッジしたがる、公平さを謳う。昨今の多様性を発信する自分を含め殆どの人はマイノリティを受け入れる事が出来ると主張しているただのマジョリティでしかない。
多様性を理解するのではなく、多様性を諦めた先にジャッジをしない。そんな世界があってもいいのかも知れない。(Amazonレビューより)

5位 浅倉秋成 著 『六人の嘘つきな大学生』

本屋大賞2022 第5位

ブランチBOOK大賞2021受賞

『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 8位
週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 6位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 8位
『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 4位

NHKラジオドラマでも話題をさらった就活ミステリー。

Amazon Audible会員プラン聴き放題対象作品

あらすじ

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。(KADOKAWA HPより)

レビュー

好き歩
犯人が明かされたかと思いきや実は、、、、と二転三転する展開にページをめくる手がとまりませんでした。また犯人さがしを楽しめるだけでなく、「採用面接でほんとうに優秀な人物を選ぶことはできるのか」というテーマもよかったです。仕事で採用面接を担当している方や就活をしている方に特におすすめの小説です。

二転三転する面白さで、一気読みしました。自分が就活をしていたときに感じていたことを言語化してもらった感じです。就活から20年たった今、面接する側になって思うこと。人事が1時間ほどの間に人を見抜くなんて傲慢ですし、就活生もだからこそメッキが剥がれないように就職してから頑張って追い付かせる。それが大人の作法なんだと、読みながら思いました。名作です。(Amazonレビューより)

6位 西加奈子 著 『夜が明ける』

本屋大賞2022 第6位

直木賞受賞作『サラバ』から7年、『i』から5年。

当事者ではない自分が書いていいのかという葛藤を抱えながら、作家のエゴとして書き抜いたと語る人気作家・西加奈子氏による意欲作。

あらすじ

15歳の時、高校で「俺」は身長191センチのアキと出会った。 普通の家庭で育った「俺」と、母親にネグレクトされていた吃音のアキは、 共有できることなんて何一つないのに、互いにかけがえのない存在になっていった。

大学卒業後、「俺」はテレビ制作会社に就職し、アキは劇団に所属する。しかし、焦がれて飛び込んだ世界は理不尽に満ちていて、少しずつ、俺たちの心と身体は壊れていった……。(新潮社 HPより)

レビュー

好き歩
貧困、虐待、過重労働…。ニュースに取り上げられるような大きな事件にまぎれて誰にも気づかれない悲劇が日本にもあることを思い知らされました。西加奈子さんの小説は、人物像を詳細にかつ長い年月に渡ってその人生を描き込むので、登場人物たちが実際に生きているかのようにリアルに感じられます。表紙絵は著者の西加奈子さん自身が描いたものだそうですよ。小説の内容と相まって、読者に大きな感情をもたらす迫力のある絵です。

現代日本に存在する若者の貧困、 虐待、 過重労働。
努力をしても報われず、心が濁っていく。
「助けて」の一言が言えない。
寧ろその発想すら出来ない人は世の中にどれ程いるのだろうか。
“苦しかったら、助けを求めろ。”
助けを乞う事は決して負けではないのだから。(Twitterより)

7位 小田雅久仁 著 『残月記』

本屋大賞2022 第7位

第43回吉川英治文学新人賞受賞

あらすじ

満月の夜、月によって人生のすべてを奪われた男の物語「そして月がふりかえる」。不思議な石が異世界と現代を繋ぐ物語「月景石」。近未来の日本、世を震撼させている感染症「月昂」に冒された男の宿命を描く「残月記」。月にまつわる3つの短編集。

レビュー

好き歩
3編ともダークでミステリアスなストーリーでした。

作者のたくみな表現力ゆえに、物語の幻想的な世界が目に浮かびます。ダークファンタジーが好きな人におすすめ!

神秘に包まれた月を美しく想う気持ちが一気に覆された。月絡みの3編で構成。表現が独特で比喩も的確なので、じわりじわりと恐怖が迫る。安堵したり息苦しくなったりと想像を越える異世界でした。(楽天ブックスのレビューより)

読み始めは、純文学的エンターテイメント。あるときから、がらりとファンタジーに変わる。で、そのままものすごく濃厚なファンタジーとなって、最後までめりめりと月の世界へと引きずり込まれ、読み終えてみると、ずしんと胸の奥に重く熱いものがのこされる。読み応えあり。(Amazonレビューより)

8位 知念実希人 著 『硝子の塔の殺人』

本屋大賞2022 第8位

現役医師であり近年の本屋大賞ノミネート常連作家でもある知念実希人さんによる本格ミステリー小説。

こちらもAmazon Audible会員プラン聴き放題対象作品です。

あらすじ

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。(実業之日本社HPより)

レビュー

空中三回転ひねりな作品だと思う。

ネタバレになるので詳しく書かないが、本格ミステリ?→メタミステリ→本格ミステリとアクロバットな作品を読んだという感じ。

クローズドサークルものとしては確かに新しい試みではある。探偵がやたらとミステリマニアだったり、推理からすぐ脱線するのが気になったがそれすらも伏線なのには恐れ入る。

ただし万人に支持される内容ではない。評価は割れるだろう。あと国内や海外のミステリーをある程度読破してないと面白さは半減するかもしれない。

門前典之の屍の命題がお気に入りの私にはいまいちな部分もあったが、ここまで複雑なプロットを考えて小説にする力業に尊敬の気持ちを込めて星四つとする。(Amazonレビューより)

初の知念実希人さん。プロローグ一気に引き込まれ、謎ばかりが増えていって、ラストに衝撃を受けました。作品の中で他のミステリ小説や作家のこともたくさん書かれていて、そちらにも興味を惹かれました。(睦月📕読書垢@Mutsuki_Book_Twitterより)

9位 米澤穂信 著 『黒牢城』

本屋大賞2022 第9位

第166回直木賞 受賞
第12回山田風太郎賞 受賞
『このミステリーがすごい! 2022年版』国内編 1位
週刊文春ミステリーベスト 10 国内部門 1位
「ミステリが読みたい! 2022年版」国内篇 1位
『2022本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング 1位

人気作家、米澤穂信が描く歴史ミステリ。

あらすじ

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。(KADOKAWA HPより)

レビュー

これまでもいい意味で読者の期待を裏切ってきた著者だが、今回も見事にやられました。安楽椅子探偵とその助手による謎解きという古典的なスタイルに則っているが、その二人が戦国武将でしかも敵同士という意表をつく設定。しかし、丁寧に時代考証がされ、その設定に相応しい豊富なボキャブラリーで語られる物語は単なるミステリーの域を越えて数奇な武将の人生を紡ぐ極上のエンターテイメントに昇華させている。筆者の新境地、本年一番の佳作といっても良いかもしれない。(Amazonレビューより)

面白かったです。普段歴史小説を読まないのですが、何の抵抗もなく読めました。歴史小説ではないという批判もあるようですが、これだけ臨場感を感じて歴史的事件を感じられれば立派な歴史小説だと思います。作者の流儀が遺憾なく発揮されての直木賞受賞だと思います。「さよなら妖精」「王とサーカス」と、あくまでパズラーという枠組みの中で社会的歴史的に大きな問題を描く作者の心意気が素晴らしいです。そして、パズラーの面白さに引きずられて読むうちに、人間の業、切なさ、悲しみをを味わうことになります。匠の技です。(読書メーター感想・レビューより)

10位 町田そのこ 著 『星を掬う』

本屋大賞2022 第10位

あらすじ

千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。四人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎え――。(中央公論新社 HPより)

レビュー

好き歩
前年に本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』と同様、重いテーマを扱っています。母子の別離、DV、性被害、若年性認知症、介護など…。読み進めるのが辛くなるのですが、読後感は悪くないんですよね。これぞ町田マジック!

「お母さん」と「私」 このどうしようもできない距離感がたくさん出てきて「正しい」って何だろうと思った。 自分の不幸しか見えない人にはなっていないだろうか、そしてその不幸を誰かのせいにしてはいないか。 いくつになってもやらかしてしまいそうな自分もいる。 また折を見て再読していきたい一冊。 はぁ、それにしてもよく泣いたなぁ。(読書メーター感想・レビューより)

まとめ

本屋大賞2022ランキング一覧とノミネート10作品のあらすじやレビューを紹介しました。

 

すでに大賞を獲得した『同志少女よ、敵を撃て』はニュースでも取り上げられ、話題になっていますね。

本屋大賞にノミネートする本はどれも比較的読みやすく、読書習慣がない方でも楽しめるものだと思います。

大賞に選ばれた本は映画化するというジンクスもあるので、原作を読んでおくと流行を先取りできるかもしれませんよ。

ぜひ読んでみてください!

 

読みくらべてみたいという方には、ノミネート作が4作品( 『同志少女よ、敵を撃て』、『赤と青とエスキース』、『スモールワールズ』、『硝子の塔の殺人』)もAmazon Audible会員プラン聴き放題対象作品となっていますのでオーディブル会員になるとお得かもしれません。(※2022/6/9現在の状況です)

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