どうすれば幸せになれるのか、多くの人がその答えを知りたいのではないでしょうか。
本書では、科学者である石川善樹さんとニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記さんが、対談を通して、どうすれば幸せになれるか科学的に考えています。
本書を読めば,どうすれば幸せになれるかを知ることができますよ。
『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』の概要
本書では「そこそこじゃない人生にたどり着く」ということを目標に設定して、そのために実践可能なことを教えてくれます。
『幸せに生きる方法』を1冊まるごと語っているというわけではなく、内容は多岐にわたっています。
怒りや悲しみといった感情との向き合い方から、恋愛や結婚についての考え方のアドバイスなんかも書かれています。
「幸せに生きる方法を探す」という趣旨とは脱線した話題も結構あります(笑)
日常に少し役立つちょっとしたヒントや、雑学として面白い情報がたくさん載っていました。
「幸せになる方法」とは
このブログでは、二人が直接的に「幸せになる方法」を語っている部分を紹介します。
幸せになるには、
① まず「好き」をベースとして、得意なことを一つ見つける。
② ある程度まで「得意」で進んだら、不得意なことをやってみる。
③ 「人生を支えるコンセプト」に取り組む
という過程を踏むといいそうです。
まずは「自分は何を楽しいと思うのか?」を見つけましょう。
自分の感情と向き合うのは意外と難しいことなので無視しがちなのですが、そんなことを続けると「自分は何が好きなのか」「何が楽しいのか」が分からなくなってきます。
自分の感情を無視せずに、50歳くらいまでは好きなこと、嫌いなこと、どうでもいいこと、いろいろやって幅を広げる。
それから自分の人生を振り返って、個々に存在している興味関心をつなげてみる。
50歳くらいになったら、人生を支えるコンセプトを決めてそれに取り組むといいと提案しています。
「人生を支えるコンセプト」は将来のためではなくて、「今、ここ」の意味を増すために決めるといいと言っています。
まとめ&感想
幸せになるためには「人生を支えるコンセプト」を決めるといいんだなとわかりました。
とはいえ、50歳になってそれを決められるかどうかと不安にもなります。
人生のテーマを決めよう思うと身構えて決めにくい場合は、とりあえず今月のテーマくらいなものでもいいと語られています。
テーマなんてただ決めればいいもので、それが正しいとか正しくないとか、そんなものじゃないから、とにかく作っちゃえばいいんだと。
わたしは現在30代。
今は 人生における幸せとは?とか難しいことを頭の中でこねくり回すよりも、とにかく色んなことにチャレンジしてみる時期なのかなと思いました。
頭であれこれ考えてばかりいるんじゃなくて、軽やかに動く時期なのかなと。
他にも、「そこそこじゃない人生にたどり着くための科学に基づいたヒント」がたくさん載っていて、参考になりました。
ほんとかな~と思うネタもありましたが…(笑)
お二人の明るい性格がにじみ出ている軽快な対話が、時にクスッと笑えるし、読みやすかったです。
気になる方はぜひ読んでみてください!
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