さて、本好きにはスルーできない本屋大賞。
2020年4月7日に順位結果が発表されましたのでご紹介します。
わたしが実際に読んだノミネート作の書評記事のリンクをつけています。
それぞれの作品のくわしいあらすじや感想を語っていますので、よろしければ参考になさってください。
2020年本屋大賞順位結果&ノミネート作品書評記事のリンク一覧
こちらが1位から10位の結果です。
大賞 凪良ゆう『流浪の月』
2位 小川糸『ライオンのおやつ』
3位 砥上裕將『線は、僕を描く』
4位 横山秀夫『ノースライト』
5位 川越宗一『熱源』
6位 相沢沙呼『medium霊媒探偵城塚翡翠』
7位 川上未映子『夏物語』
8位 知念実希人『ムゲンのi』
9位 早見和真『店長がバカすぎて』
10位 青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』
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そもそも本屋大賞とは?
本屋大賞というのは簡単に言うと、昨年度出版された本の中で、
「全国の本屋さんが選ぶ、いちばん売りたい本」
を選ぶお祭り、それが本屋大賞です。
もっと詳しく言うと、新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で大賞が決定します。
対象書籍は過去一年(2018年12月1日〜2019年11月30日)の間に刊行された日本の小説。
書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
ノミネート作は1月21日に発表、大賞を含めた順位は4月7日に決定しています。
また、本屋大賞には「翻訳小説部門」、「発掘部門」もあります。
翻訳小説部門では、2018年12月1日〜2019年11月30日に日本で刊行された翻訳小説から1作品が選ばれます。
発掘部門では、過去に出版された本のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと書店員が思った本が選ばれます。
2020年発掘部門受賞作はこちら
2020年翻訳小説部門順位結果はこちら
1位 アーモンド
2位 『掃除婦のための手引き書』
3位
多くの書店で本屋大賞の特設コーナーを設けて大々的な宣伝をし、店頭を華やかにしているのをよく見かけます。
まさに「書店店頭のお祭り」のようなイベントです。
おわりに
今年は軽めのノミネート作品が多かった印象です。
表紙がマンガチックだったり、タイトルにインパクトがあったりして、見た目からしてキャッチーな本が多いですよね。
数冊手読んでみましたが、中身も割と平易な言葉で書かれていてサッと読めました。
本屋大賞に毎年参加している本屋の書店員さんが、
「本屋大賞は“売れてる本”を選ぶんじゃなくて、“本屋が売りたい本”を選ぶ賞なはずなんだよ。でも実際はすでに売れてる本が選ばれるんだよな。俺はいつもちゃんと売りたい本に投票するよ。だから自分が投票する作品はいつも選ばれないんだよな(笑)」
と言っていたことがあります。
まさにそのとおりな気がしますね。
最近は“すでに売れている本”が大賞に選ばれることが多いですから。
なにはともあれ、今や芥川賞や直木賞よりも注目され、売上に直結するという本屋大賞のゆくえ。
ノミネート作品を読んで、どれが大賞になりそうか予想するのも楽しかったです♪
本好きのみなさん、今後もこのお祭りを一緒に楽しんでいきましょう!
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